トラスロッドカバーの話

個性を表現する

多くの人と同じように、私も最初はガンダムのプラモデルが好きだったことをきっかけに、少しずつ手作業の世界に触れるようになりました。模型作りを通して「自分の手で形を作る楽しさ」を知り、そこから木工にも強く惹かれるようになりました。
私が思うに、木工と模型制作の最大の違いは、木工がまさに「0から1を生み出す作業」だという点です。一枚の原木から始めて、道具を使いながら少しずつ理想の形に仕上げていく。その分、難易度は高いですが、手作りが好きな人にとっては、その過程そのものが何よりの魅力だと思います。
本日制作したのはトラスロッドカバーです。表面には黒檀を使用し、裏面には生地着色を施したトチ材を使い、グラデーション仕上げにしました。
日本は少し不思議なところがあって、普段は黒や紺などの落ち着いた服装を好む人が多い一方で、楽器のカラーなど別の部分ではしっかりと個性を表現するところが面白いな、と感じています。